• imgrum
  • facebook
  • twitter

オーナーブログ「きりたにのひとりごと」

「良いデザイン=値段が高い」なんてこと思っていませんか?

久しぶりのブログになるので興味深いテーマで挑戦的にいこうと思います。

_ただ、多くの住宅会社の人たちや友人を敵にまわすのでそのあたりはあしからず。苦笑

 

_それではいきましょう!

 

そもそも建築において、みなさんは「良いデザイン=お金がかかるもの」と思っていませんか?

実はまったくの逆なのです。

 

 

 

デザインというのは基本的に法則性と連続性で成り立っています。

 

_そして、なんと言いますか、うーんそうですねー、10人いれば、ほぼ10人がネガティヴな印象を持たないというコンテンポラリーのど真ん中、というイメージではないでしょうか?

デザイン論的にいえば、シンメトリー(左右対称)なものだったり、繋がりのある(もしくは予想される)ものだったりと生活の身近なシーンで多く目にしています。(私の感覚的に伝えると音楽のリズムに似てる気もします)

 

 

そしてプロダクトデザイン(製品デザイン)の世界では多くの日本人も活躍しています。

佐藤可士和さん、深澤直人さん、佐藤卓さん、喜多俊之さん、みなさんが知ってる大御所でいえば柳宗理さん(いずれ朝ドラの主人公として取り上げられると私はにらんでますが)などなど。

私の個人的な趣味でちょっと話はそれましたが、家電や家具、雑貨や携帯電話に、それこそ無印良品の商品やショップのデザインなど、オシャレだなーとかカッコいいなーとかいうものがこのような有名無名のプロダクトデザイナーによって創造されていることも多いのです。

 

 

_ちょっと話はもどって・・・

 

冒頭にシンメトリーや連続性、法則性とお話ししました。

クルマや携帯電話、家電や身近な小物・・・見渡してください。そんな法則性で成り立っていませんか?

それぞれのモノの性質上、完全に実現するのは無理でしょうが、みんなガンバってませんか?

 

リモコン、エアコンのフォルム、炊飯器、食器にカトラリー、トイレの便器にダイニングチェア、そりゃもう数え切れないほどに私たちはたくさん目にします。

 

人というのは本能的にバランスの取れてるモノに安心感を覚え、ストレスや違和感を感じないのですね。

美人さんの定義も顔のシンメトリー性を重視されるとも聞いたことがありますし、心理学的には左右の顔のバランスが悪いと第一印象で相手に不安を与えやすいという話もあるそうです。(決して、麻生大臣をディスっているわけではありません!汗)

 

 

 

みなさんに質問ですが__

そうして考えると家というのはどうでしょう?

 

 

ちなみに30年ほど前の学生時代に私は学校で建築を学んでいましたが、この「プロダクトデザイン論」を学んだ記憶はありません。(社会人となって趣味で独学で学びました)

構造力学や意匠設計、施工監理など建築に関するものはひと通り学んだ記憶はあるのです。

が、たぶん、建築とプロダクトデザインはあくまで別ジャンルという業界全体の捉え方なんだろうと思います、少なくとも住宅業界では特に__

 

住宅の外観でいえば、窓の連続性や玄関ドアが建ってくる位置、正面から見た屋根のカタチ、外壁の形状や比率、細かくいえば雨樋が降りてくるピッチや位置なども関係してくるでしょう。

インテリアやエクステリア、家具や家電選びでも似たような事が多くいえると思います。

 

私の経験上、住宅業界においてプロダクトデザインをキチンと学んだ人は私を含めてほとんどいないと思います。

 

_なので少し時間はかかるかもしれませんが、良いデザインのマイホームを作りたい方はストレスにならない程度に勉強される事をおすすめしたいです。

もちろん、住宅会社の人も色々と提案してくれると思います、少なくとも機能性や色の合わせ方などくらいまでは__苦笑。

 

でも、その提案を鵜呑みにせず注意してくださいよー!

そこにはたくさんの思惑があるかもしれないです。色々な事情で会社が売りたいもの、売上を稼ぐためにムダに高いものを押し付けられてる可能性もあるかもですよー!笑。

 

__なーんて、みなさんが信用して頼んだ会社さんですからそんな事はないでしょうし、もちろん冗談です。

 

でもここで私が伝えたい事は「良いデザイン=時間と知識と質」なのだという事__

 

時間をかけて全体のデザインの整合性をとっていく中では、むしろお金がかかる存在のものが邪魔になる事も非常に多いのです。

 

 

打合せの時間の手間を省いてすぐ決める__

 

めんどくさいから担当の知識レベルにお任せ丸投げする__

 

長く拘束された材料選びと疲れたアタマで決断する__

 

_なーんて事があっては絶対にならないのです。

 

 

 

「必要以上に値段が高い、時間がかかっていない家は、概ね良いデザインではない」と言いきっても__

 

 

 

__口の悪い私なら友人たちも「アイツ、しょーがねーな・・」と、許してくれるかもしれません。