• imgrum
  • facebook
  • twitter

オーナーブログ「きりたにのひとりごと」

「パワーバランス」

パワーバランスと言っても構造力学的な話ではありません。
施主とビルダーの関係はどうあるべきかと・・みなさんは考えられたことがあるでしょうか?

今日のコラムでは
施主と施工者の「パワーバランス」をテーマにしてみたいと思います。


そもそも、家というのは
建売り住宅やマンションでないかぎり・・出来上がったものをそのまま買うというシーンはあまり無い・・・ですね。
出来上がったものを買うか否かということで考えるなら
見て触って・・気に入らなければ買わない_ただそれだけの話です。

世の中の多くの商業活動や経済活動は、無意識のうちに・・・
そんな当たり前の法則の中で成り立っていたりします。

しかし、まあ、せめて車までなら仕方ないとして・・も・・・

住宅は家族と長い時間を共にする「家族の象徴」でもあるわけですから
自分たちの生活にカスタマイズされた世にふたつとない住宅にしたいですね。


として冷静になって考えると_
自分で設計して、工事して、監理して・・・etc
自分で思いのままに全部やる__ってのが理想です。

ただ、建築の知識があるわけでもない、経験があるわけでもない、まして、そんなに手先が器用なわけでもない・・・笑。

そんな・・偉そうに問いかける__建築世界で生きてる私も、全部自分でやるのは不可能だったりします。
残念ながら・・手先が不器用なもので・・・笑。


どうでしょう?

となると、自分の価値観や思いを理解して創ってくれるビルダーさん

_見つけたいですよね。

でも、なにを判断基準に決めましょう?

やっぱり、折衝過程の中で

_家族の想いを深く理解してくれたり

_家づくりに信念があったり

_いい提案をしてくれたり

_相性が良かったり(?)笑

もちろん、それだけが全てではないでしょうが・・・
「いえ」づくりプロジェクトの大事なパートナーになってもらうわけですから結構重要ですね。


それでも、お互いに人間である以上・・・超能力者ではないわけですから・・・
テレパシーで考えていること、思っていることを100%相手に伝えられるわけではありません。

しかも__建築については専門のコトバだったり、独特の表現方法だったりでわかりにくい世界。

まして、施主側から思ってることをコトバで表現するのはタイヘンだったりするのです。

ビルダー側からも、お客様の想いを何とか汲み取ろうと色んな工夫を凝らしたり、分かり易い提案のカタチにしてみたり、たくさんのプランを書いてみたり。
それぞれのビルダーのスタンスやスタイルで「家族の象徴」を創造してるのです。


住宅とは普通の商業活動や経済活動とちがって
ともに「いい家をつくりたい」という目標のもとの共同活動の中で
その等価の価値が「金銭」や「物品」「サービス」を通じておこなわれるものだと。


決して創り手側だけの価値観で一方的に創られたものではなく
決して住い手側だけのニーズだけで創られたものではなく

「いえ」とは、住い手と創り手が手を取り合い、強い信頼のもとにつくられる特殊な商業活動です


まちがっても
「お客さんのいろんなわがままに付き合ってやって・・手がかかるけど創ってやってるんだ!」
「あんたらプロなんだし、こっちは客なんだから・・・こうやってくれよ!」

で、あってはいけないのです。




自分のおもうように家をつくるのはむずかしい

住い手の想いを100%理解するのはむずかしい




双方にとって__嘘偽わりのないコトバです

でも、だからこそ、創りあげるよろこびはなにものにも変えられない


「創ってやってる・・」
「客なんだから・・・」


両者の関係に明確な上下意識が働いた時・・それは__

「住い手」「創り手」のパートナーではなく

「発注者」「請負者」の商業的な関係


私たちビルダーは決してそういうことにならないように「創り手」として最善をはかり努力する


_でなければ「住い手」にとって不幸なことですし
_わたしたち「創り手」にとっても不幸なことです



_でもなによりも
・・・・「いえ」がいちばんかわいそうですね。



___だって「いえ」には何も罪はありませんから。